お彼岸

日程:春分の日(春のお彼岸)、秋分の日(秋のお彼岸)

お彼岸は、ご承知のように年に二回、春分と秋分の日(お中日)をはさんで、前後一週間ずつあります。
“彼岸”とは、迷いの世界を”此岸”というのに対して、さとりの世界を表す言葉で、お彼岸とか彼岸会という場合の”彼岸”は「到彼岸」の略、つまり「迷いの世界からさとりの世界へ到る道の実践」を意味します。
浄土真宗では、さとりに至るための修行はせず、また、日々のお念仏の味わいが重要なのですが、このお彼岸の期間を「さとりの世界(浄土)へ至らしめてくださる阿弥陀さまのお徳を讃え、そのお心を聴聞させていただく仏縁」として大切にしています。
“彼岸”は”あの世”とイコールではありません。「迷いの世界である”あの世”にいる故人を慰める」のではなく、「真実の世界である浄土に生まれた故人を偲びつつ、自分自身がその浄土へ到る道であるお念仏の教えに耳を傾ける」ご縁の期間であり、法要なのです。

お盆

日程:8月15日

浄土真宗にご縁のある方々は、お盆を迎えるための”特別な準備”は必要ありません。
お念仏のみ教えをいただき、仏さまの国(浄土)に生まれた亡き方々は、阿弥陀仏とともに、大いなる慈悲の心で、迷いの中で苦しむ私たちを、いつも見守ってくださっているのです。そして、さまざまなご縁を通して私たちを仏前に誘いざなってくださっています。ですから、亡くなった方々の罪障を除き、冥福を祈るために行う「追善供養」は必要ありませんし、精霊棚、施餓鬼棚もいりません。
亡き方の恩に感謝し、仏さまの救いにあい、お浄土に先にいかれた方々と、やがてはお浄土であえるというみ教えを聞いていくのが浄土真宗です。その仏さまを「南無阿弥陀仏」といいます。
お念仏をとなえ、み教えを喜ぶ身になってほしいという、亡き方たちの願いを聞いていっていただきたいのです。ぜひとも、お寺で行われる法要、家庭でのお盆参りで法話を聞いてください。そして、仏さまのお話を通して、わが身を振り返る大切な機会にしていきましょう。

報恩講

日程:11月27日、11月28日

「報恩講」という名称は、親鸞聖人のひ孫である本願寺第3代覚如上人が、聖人の33回忌にあわせて『報恩講私記』を著されたことに由来しています。
先年ご往生された梯實圓勧学はご法話の中で、「ご開山(親鸞聖人)さま、ありがとうございました。あなたのおかげで私もあなたと同じお念仏をいただいて、同じ信心をいただいて、同じお浄土で今度は出遇であわせていただきます、とお礼を申しあげる法要が報恩講だよ」とおっしゃられています(『伝道』201 No84・星野親行師の寄稿より)
一般寺院や本山、別院などの全国の浄土真宗のお寺でお勤めされる報恩講に皆さまも是非とも参りし、またご家庭でも報恩講をお勤めいたしましょう。

除夜会

日程:12月31日

除夜会(じょやえ)とは、今年1年をふり返ることで感謝の気持ちをあらわす法要です。
除夜の鐘を108回鳴らした後、十二礼を皆様と一緒に読経しておりますので、ぜひお気軽にお越しください。

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